ランニングマシンからの卒業！屋外でランニングする前にやるべき3つのこと

健康維持のためにフィットネスジムへ通い始めると、ずらりと並んだランニングマシンが目に入ります。「有酸素運動は脂肪燃焼効果があるし、始めてみようかな」と思い実施される方は多いのではないでしょうか？そのうちに、屋外でも走ってみたいと考える方もいらっしゃるかと思います。しかし、ランニングマシンで走れるようになったからといって屋外でも走れるのかというとそうではないのです。

 

では、なぜうまく走る事ができないのでしょうか？

 

それは、ランニングマシンはベルトが足を運んでくれているからです。

ベルトの速さに合わせて足踏みをすれば走れてしまうのです。また、空中に浮いている間にベルトが回って距離を計算しているのでランニングマシンで10km走る事ができたから屋外でも10km走る事ができるのかというとそうではないのです。

 

今回は、屋外でもランニングを楽しみたいという方が、怪我をすることなく始める方法についてお伝えしようと思います。

  

走り方を見直す

まず、足に頼った走り方を変える必要があります。ランニングマシンはベルトの速さに合わせて足を回すイメージであるため、どうしても足を使ってしまいます。そこで、前傾姿勢をとり、足が前に出るという感覚をつかむ必要があります。

 

胸を張り姿勢を正した状態で前に倒れると自然と足が前に出ます。それを繰り返すことで、足の筋力を極力使わずに前に進むことが出来るようになります。更に、反発力を意識する必要があります。ランニングマシンはベルトが回っているので、足を回転させるだけでいいのですが、屋外の場合は、地面を踏みつけ反発力を得ながら進む必要があります。

 

その時に重要なことは、頭から足の先までを一直線にすることです。膝を伸ばして一本の棒になったイメージです。真っ直ぐな棒を垂直に地面に落とすと反発してバウンドします。しかし、途中でポキッと折った棒は力が分散しバウンドしないのです。この反発力を得るために、カラダを一直線にすることが重要です。反発力が得られれば、前に進む為の筋力を使わずに済みます。

  

走るコースを考える

走る場所を考える必要があります。上記でお伝えしたように、意識することが増えます。周りを見る余裕がなくなってきますよね。河川敷や公園など、車が走っておらず、信号が無い場所がオススメです。

 

飛び出しや信号などで止まるという点がランニングマシンとは大きく異なる点です。ランニング経験者でもなるべく交通量の少ない場所で走る方がよいのですが、屋外でランニングを始めようと考えている方は安全に始めるためにとても重要なことだと思います。

 

そして、あらかじめ距離を測っておき、ランニングマシンで走っている距離より短い距離で折り返すコースを設定することも大切です。冒頭にも書きましたが、ランニングマシンに表示されている距離は目安でしかないことと、屋外では風の抵抗があり、景色が流れていくためペース間隔も異なります。体力の消耗が増える分、短めの距離を設定しておく必要があります。

ランニングアイテムを揃える

最後に、アイテムです。当然ですが、屋外には空調がありませんので、気温に合わせたウェアを揃える必要があります。また、シューズも屋内のものは使えません。「怪我を未然に防ぐ、目的別ランニングシューズの選び方」を参考にして選んでみてください。初めてであれば、少し厚底のシューズがオススメです。

 

あとは、朝早くや夜遅くにという場合は、反射材やライトが必要です。車からだとランナーはとても見にくく、走っている分、発見が遅くなります。身の安全を守るために必ず準備しましょう。アイテムを揃えるのは大変かもしれませんが、楽しみの一つでもあります。

  

気に入ったアイテムはモチベーションを高めてくれます。

 

最後に

ランニングマシンは決して悪いものではありません。運動不足を解消するという目的であればとても有効なマシンです。さらに、夏場の暑い時期や雨が多い梅雨の時期など天候に左右されないで実施することができますし、足への衝撃が少ない分、足への負担を減らしつつ心肺機能の向上だけはしたいという練習をする場合には効果的です。状況に応じて、使い分けるということが大切なことです。

  

屋外でのランニングは、景色を眺め、風を感じることが醍醐味です。是非、お伝えしたポイントを抑えながら、屋外でのランニングを楽しんでみてはいかがでしょうか？