ランニングで足の痛みが出る人と出ない人の違いとは

ランニングのレッスンをしていると、「なぜ、私だけ足が痛くなるんですかね?」と言われることがあります。ランニングフォームを見させていただくとすぐにわかるのですが、両者の違いはなんだと思いますか?

 

それは、「筋肉に頼っているか頼っていないか」の違いです。ランニングで足の痛みが出る人は筋肉に頼ろうとしますが、痛みが出ない人は筋肉に頼らないのです。

 

どういうことなのか?今回は、筋肉に頼らないとはどういうことなのかお伝えしようと思います。

 

ランニングで前に進む方法は3つある

 

◆足を使って重心を移動させる方法

◆前に倒れ込むようにし重心を移動させる方法

◆地面からの反発力を使う方法

 

このうち、足の痛みが出る人が行っている方法は、「足を使って重心を移動させる方法」です。この方法は、ランニングは歩きの延長という意識を持たれている方に多い傾向があります。見極めるポイントとしては、足の着地がかかとから着いているという点です。カラダの重心より前に足が出ているのでかかと着地となります。その着地した位置にカラダの重心を移動する際に、足の筋肉を使います。その分、筋肉を使う必要があるのです。

 

一方、足に痛みが出ない人が行っている方法は、「前に倒れ込むようにし重心を移動させる方法」です。この方法は、重心を移動するためには筋肉を使いません。着地時には衝撃を吸収するために筋肉を使いますが、これは「足を使って重心を移動させる方法」でも同じことなので、こちらの移動方法であれば、筋肉を使う量を減らすことができます。

 

更に、中級者以上になると「地面からの反発力を使う方法」もできるようになります。足を着地させたときにくるぶしの下にある足の重心の中心である「ウナ」に乗ることにより、反発力を得ます。真っ直ぐに立った状態では、その反発力は真上に働くのですが、前傾姿勢が取れていることで、前方向に働かせることができます。何もしなければ、地面に打ち消されてしまう着地のエネルギーを前に進むエネルギーに変えることができるのです。

 

ランニング初心者には難しそう・・・

 

言葉で聞いた通りにカラダを動かすことって難しいですよね。初心者の私にはできないと思われるかもしれません。確かに、始めからはすぐにできないかもしれません。しかし、小学生の時に覚えた「掛け算」。覚えるのが早い人となかなか覚えられない人がいたと思います。得意、不得意もあるかもしれません。でも、時間がかかってもできるようになりましたよね。それと同じで、筋肉に頼らない走り方は誰でも身につけることができるのです。

 

そのポイント練習としてオススメしているのがなわとびです。ひざを曲げずにつま先で着地後、ウナに乗って反発力を得て上にあがります。これができると、足が疲れにくくなります。その感覚が得られてくれば、筋肉に頼らない走り方とはどういうものなのかわかってくるはずです。まずは、試しに実施してみてください。

 

それでもわからない、でも身につけたい

足にやさしい走り方に変える

 

まとめ

「足を使って重心を移動させる方法」でも、筋力トレーニングを行って筋力を付ければいいのでは?と思われると思います。筋力トレーニングが全く必要ないとは言いませんが、「足を使って重心移動させる方法」のための筋力トレーニングは可動域が減ったり、体重が重くなったりと別の弊害を起こす可能性があります。

 

タイムを求めなければ、筋力トレーニングをしなくても走れるようになります。まずは、今ある筋力でも走れるようにカラダの使い方を変えることを試してみてはいかがでしょうか?

 

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悩み事に大きいも小さいもありません。些細なことでも構いませんので、お気軽にご相談ください。あなたのココロが軽くなるよう丁寧にアドバイス致します。