ランニングを続けていい痛みとやめたほうがいい痛みを見分けるコツ

ランニングをしていると痛みは付き物です。理想的な走りができれば、痛みは出ないはずなのですが、カラダのことを完全に理解して走る事はなかなか難しいことです。(そこに近づくように日々努力は怠らずに実施していかなければいけないと考えてはいますが。)

 

痛みが出てしまう現状、こんな感じで悩んでいたりしませんか?

痛いけど走ってもいいのかなぁ~?悪化しなければいいのだけれど。。。

休んだ方かいいのかなぁ~?でも、休んだら今までの練習が無駄になってしまうし。。。

 

長引く場合は、医師の診断を仰ぐ必要がありますが、まずはセルフチェックをしてみましょう。

 

筋肉痛による痛み

筋肉痛による痛みの場合は、走っても大丈夫です。筋肉痛の痛みは損傷した筋繊維が回復しているときに発生します。カラダを動かすことにより血行が良くなり、回復を早めることができます。しかし、注意しなければいけないことがあります。

 

それは、運動強度を下げることです。筋肉痛のとき、筋肉は超回復している真っ最中です。激しい運動はその回復を妨げてしまいます。また、筋肉の機能としては落ちている状態です。筋肉には衝撃を吸収するという役割もあります。速く走ったり、長く走ったりして、衝撃が吸収できなくなると、関節を痛めてしまいます。

 

筋肉痛の場合は、回復を早めることを目的とし、筋肉を緩めるようにゆっくりと走ることが重要です。

 

走っていると徐々に痛みが取れる

筋肉痛は、2、3日で治りますが、なかなか痛みが治らないという場合は他の原因である可能性がります。走り始めは痛いけれど、カラダが温まってくると痛みが取れるという場合は、血行不良により筋肉の柔軟性が失われている可能性があります。

 

夏場は、薄着でエアコンが効いたオフィスで長時間仕事をし、糖分の多い清涼飲料水や緑茶、ウーロン茶、麦茶、コーヒーなど、カラダを冷やす飲み物を口にする機会が増えます。屋外は、暑いのですがカラダは冷えているのです。

 

このような痛みの場合は、しっかりとカラダを温めてから走り始めれば問題ありません。

 

走るとどんどん痛みが増す

走り始めても痛みが取れず、疲れと比例して痛みが増すような痛みの場合は、注意が必要です。

おそらく痛みは、腱や関節ではないかと思います。少し炎症が発生している可能性がありますので、走り終わった後、患部をアイシングして冷やすようにしてください。

 

その痛みの原因は筋肉の疲労です。ランニング前のウォーミングアップで筋肉をしっかりと温めて、ランニング後のストレッチで疲労物質の除去と筋肉の収縮を抑えてください。また、お風呂上がりのケアも忘れずに実施してください。

 

痛みがひどくならなければ、走っても大丈夫ですが、1ヶ月経っても変わらないという場合は、整骨院などで根本的に筋肉をほぐしてもらう必要があります。

 

痛みが出てもペースを落とすと痛みが引く

走っていて痛みが出てくるものの、ペースを落とせば痛みが治まる場合は、痛みが出ないペースで走れば大丈夫です。おそらく、筋肉の柔軟性がなくなり、速いペースでの衝撃を吸収できずに関節に負荷がかかっているのではないかと思います。

 

そのまま続けると、炎症が起きてしまい、引くまで走れなくなります。疲れと比例して痛みが増す時と同じ対処方法を行ってください。

 

ペースを落としても痛みがなくならない

痛みが引かない、または、足を引きずってしまいゆっくりのペースでも姿勢を維持できない場合は、頑張らずにすぐにランニングを中止してください。腱や関節が炎症を起こしています。

 

痛みが引くまでの2日間は、アイシングを行い、走らないようにしてください。3日目以降は、痛みが無ければウォーキングをしてみてください。ウォーキングをしてみて少しでも痛むようであれば、すぐに中止します。

 

炎症は、休まなければ治りません。しかし、筋肉は休んでいるだけではより硬くなる一方です。走れない間は、炎症箇所に負荷がかからないように注意しつつ、マッサージやストレッチで筋肉をほぐすケアを行ってください。筋肉の柔軟性が戻ることで、腱や関節への負担が減るため、治りを早めることに繋がりますし、再開した際の痛みの再発を防ぐことにも繋がります。

 

まとめ

痛みの発生個所が筋肉であれば、様子を見ながら続けていき、痛みの箇所が腱や関節であれば、無理をせずに控えめにするか止めるようにしてください。そして、いずれの場合も、ケアが不足している状態ですので、しっかりとケアをするようにしましょう。

 

冷えた状態の筋肉を伸ばすのは逆効果になりますので、ストレッチを行う場合は、入浴後や筋肉を揺らしたりして温めた状態で行うことを徹底してください。