楽しく走るための天気図の見方のポイント

仕事で疲れが溜まっていたりして走る前から調子がいまいちとわかっているのであれば、事前にペースや距離を決めることができ楽しく走る事ができます。しかし、調子は悪くないのに走り始めたら息が上がってしまってペースが上がらなかったり、いつも走れている距離が走れなかったりといった場合は、楽しく走る事ができませんよね。

 

その要因は天気にあるかもしれません。今回は、ランニングをより楽しく行う為の天気図の見方についてお伝えしようと思います。

 

ランニングに関係している天気の要素はなんだと思いますか?

 

それは、「気圧」です。

気圧とは空気の圧力です。気圧が高いということは空気の圧力が高くなり、酸素濃度が高くなります。逆に、気圧が低くなると酸素濃度が低くなります。その為、天気図を見て高気圧で覆われていれば走りやすく、低気圧で覆われていれば少し息苦しく感じるはずです。

 

気圧が10hpa低下すると酸素濃度は1%低下します。標準の大気圧は1013hpaになりますので、その数値を基準に天気図で気圧を確認してみると酸素濃度を把握することができます。

 

ちなみに、実線は4hpa、点線は2hpaになります。下図の場合、中心は992hpaですので、2%程酸素濃度が低くなっていますね。


 

気圧が低い時はどのようにしたらいいの?

運動し始めは酸素摂取量が少ない状態です。気圧が低いと、酸素濃度が低いのでいつも通りに走り始めると、体内に溜め込んでいる酸素をより多く使ってしまいます。その結果、息切れをしてしまうのです。

 

そこで大切なことはウォーミングアップをよりしっかりと行うことです。ウォーミングアップの時間を長くし、酸素摂取量が上がってきてから走り出せば体内に溜め込んでいる酸素を温存することができます。

 

ウォーミングアップに時間があまりとれないという方は、走り始めの1kmをいつもよりもゆっくりペースにして酸素摂取量を上げてからペースを上げていきましょう。