走り初めと後半で異なるお腹の痛みの解消法

ランニングをしていて、足もまだ疲れもないし、息も上がっていないのにお腹が痛くなり痛みに耐えながら走ったり、痛みに耐えられず歩いてしまったりと悔しい経験をしたことがあるのではないでしょうか。しかし、中にはお腹が全く痛くならないランナーもいます。お腹が痛くならないランナーは2つのことを実施しています。何だと思いますか?

 

それは、「しっかりとしたウォーミングアップ」と「体幹トレーニング」です。

  

今回は、お腹が痛くなる原因とお腹が痛くならないランナーが実施していることを織り交ぜながら、お腹の痛みの解消法についてお伝えしようと思います。

 

しっかりとしたウォーミングアップ

走り始めに左の脇腹が痛くなる原因は、脾臓(ひぞう)が関係しています。脾臓は血液を貯めておく臓器です。運動時には、脾臓に溜めていた血液を全身に送り出すことで、十分な酸素を筋肉へ供給します。しかし、いきなり激しい運動をすると、過剰に送り出そうとするため、左の脇腹に痛みを感じるようになります。

 

そこで重要なことは、「しっかりとしたウォーミングアップ」です。今からランニングを行うということを徐々にカラダに知らせることで、呼吸からの酸素摂取量が増えていきます。そうすることで、脾臓から血液を送り出す量が減り、過剰に送り出すこともなく痛みが出なくなります。

 

走り始めに左の脇腹が痛くなるという方は、以下のポイントを見直してみてはいかがでしょうか?

◆アップの時間が短い

◆アップの動きが激しい(いきなりジャンプをしたり、ダッシュをしたりしていないか)

◆アップしている箇所が偏っている。(全身を動かせているか)

◆呼吸が浅くなっていないか(深呼吸をしてカラダに酸素が取り込みやすい状態にする)

アップをしていても痛くなってしまうことがあるかもしれません。その時は、ペースを抑えてみてください。徐々に酸素摂取量が上がってくるので、左の脇腹の痛みがなくなってくるはずです。

 

体幹トレーニング

後半で右の脇腹が痛くなる原因は、肝臓が関係しています。肝臓は横隔膜と靭帯で繋がっています。カラダが上下に動き肝臓も動くとこの靭帯が引っ張られ痛みが生じます。カラダが上下に動いても肝臓が動かなければ痛みが発生しなくなります。その為には、「体幹トレーニング」にてランニングの後半まで持つ体幹を身に付けて、内臓が動きづらくなるようにすることが大切です。

  

オススメの体幹トレーニング

◆プランク

◆サイドプランク

◆腹筋 

長い距離を走る場合、途中で給水や給食をする場合があると思います。内臓は揺れるだけで疲労してしまいます。その結果、全く消化吸収することができず、食べ物や飲み物がただ体の中にあるだけの状態になってしまったり、戻してしまったりします。走り続けるためには体幹がとても重要になります。

 

お腹の痛みはタイミングや箇所によって原因がことなります。走っていてお腹が痛くなるという方はどの状態で発生するのかを再確認してみてください。お腹の痛みがなくなり気持ちよく走れるようになれば、パフォーマンスが一気に上がるはずです。