マスクをつけてのランニングに効果はあるのか?

新型コロナウィルスの影響でマスクを着用しながらランニングをされている方は多いと思います。マスクをしていると息苦しいですよね。酸素が少ないのでトレーニング効果が高まり、ランニングのパフォーマンスを上げられるのではないかと考えますが、実際に効果はあると思いますか?

 

やり方次第では効果はあります。中途半端な答えになりますが、皆さんが思われている効果とは少し異なるかもしれませんので、効果と効果の出し方についてお伝えしようと思います。

 

マスクによる効果

マスクをつけてのランニングには呼吸筋を鍛える効果があります。効果を得るために、呼吸をより大きくする必要があります。マスクをつけていると息苦しくなります。これは吸える空気が減るのに比例して酸素も減るからです。すると呼吸が速くなり浅くなります。これだとただ息苦しいだけで何も効果が得られません。呼吸を大きくすることにより横隔膜などの呼吸筋に負荷をかけることができます。これにより、1回の呼吸で取り込める空気が多くなり比例して酸素を増やすことができるようになるわけです。

 

多くの方は、「高地トレーニング」をイメージされるのではないでしょうか?トップ選手が標高の高い場所へ行き空気が薄いところでトレーニングをすることでランニングのパフォーマンスを上げるトレーニングです。標高が高い場所でトレーニングをするとマスクをつけているときと同じで息苦しくなります。しかし、息苦しくなる原因が異なるのです。

 

高地トレーニングによる効果

高地トレーニングによる効果には気圧が関係してきます。空気にも重さがあります。この空気が自分の頭の上に乗っているとイメージしてください。標高が低いところだとその空気の量は多く、標高が高いところはその空気の量が少なくなりますよね。この空気の重さが気圧です。標高が高くなると空気の量が少なくなり気圧が低くなります。気圧が低くいということは空気が少なくそれに比例して酸素も少なくなります。それなら、マスクと変わらないのでは?と思われるかもしれませんが、空気の濃度が違うのです。

 

マスクをしていて息苦しいのは自分が空気を吸えていないからで、しっかり空気を吸い込むことができれば濃度は変わらないので息苦しくなりません。なので、呼吸筋を鍛える効果があるのです。

 

いっぽうで、高地トレーニングはというと濃度が少ない状況でも耐えられるように体質を変えるのです。血液中で酸素を運ぶヘモグロビンと、筋肉中に酸素を運ぶミオグロビンを増加させます。これらを増やした状態で元の標高に戻ってくることでランニングのパフォーマンスを上げようというのが高地トレーニングになります。

 

マスクをつけてのランニングでも、高地でのランニングでも、低酸素という状況は変わらないのですが、トレーニングの効果は異なるということを理解してランニングのパフォーマンスを上げていただければと思います。

 

最後に

 

気圧のお話しをしましたが、気圧と言えば天気ですよね。字の通りですが、気圧が高いから高気圧、気圧が低いから低気圧なのです。ほんの少しの差かもしれませんが、高気圧の方が空気の圧が高いのでランニングをしていても息苦しさが少なくパフォーマンスも高まります。天気が悪くなると、頭痛・腰痛をはじめ体調が悪くなるという方もいらっしゃると思いますが、それは気圧が低くなり空気が薄くなり取り込める酸素が減っているからです。

 

これからは、天気図を見てからランニングをしてみるのもおもしろいと思いますよ。

 

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自信回復ランニングプランナー

古畑 健太